練習とゴール
発表会が近づいて、来週はリハーサルです。

仮にAちゃん・・としましょう、そのAちゃんのレッスンでのこと。
その曲はAちゃんが「一目惚れ」ならぬ「一耳惚れ」した曲で、
弾けるようになったことが嬉しくてたまらないんですね。
でも、なんだか変な指使いをしていて、音が美しく流れない、そんな箇所が。
それは2箇所あって、前回のレッスンでアドバイスと共に、付箋を貼っておいたのです。
ところが、今週のレッスンでも、同じように間違ったまま。
でもね、Aちゃんはもう、すごく気分良く弾いてるんです。
それが行きすぎて、自分の音を聴いてない。
ああ・・もう、お家の練習ではただ弾けることが嬉しくて、
何度もぐるぐる練習して終わりにする、そのパターンに入ってるんだな・・
そんな練習風景が見えました。
あのね、Aちゃん、この付箋のところ、どうだった?
そう聞くと
しまった・・・
というという顔になるAちゃん。
ここでやっと、「!」と気づいたのでしょう。
直してくるって約束だったことを。
こういうこと、よくあるんです。
Aちゃんが特別に忘れっぽいわけじゃない。
好きな曲を弾ける喜びで、指を動かすだけ動かして満足しちゃう。
その気持ちも分かるなあ・・なんて思いつつ、確認します。
Aちゃん、あのね、ゴールが2つあるのよ。
ひとつは、ピカピカに音楽を磨いて心から素敵だったーっていうゴール。
ふたつめは、磨いたわけではないけどちゃんと練習したし楽しく弾けて満足!っていうゴール。
2つはちょっと似てるけど、違うのはわかるかな。
今、あなたが目指してるのは2つ目の方なのね。
そんな話をして、ひとつ目のゴールがいい!というAちゃんに、
それには少し工夫が必要なんだよ、と伝え、具体的に一緒に弾いてみて・・
そんなやりとりをしながらレッスンを進めました。
前回のレッスンで、同じようにレッスン内でフォローはしていたのですが、
やはり、お家に帰って1人で練習しているうちに、違う方向に行ってしまう。
けれどやっぱりAちゃんの向かいたい先は、一耳惚れした時のような、あの音なんですよね。
それを何度でも思い出す、確認する。そういうことが必要なんだと思います。
いつも思うのですが
美しい音色とかなんとか、面倒なことはすっ飛ばして
好きに弾くのもいいじゃないかって。
でも私は
「美しいって楽しい、それを知ると世界が広がる」ってことを知っている。
だから、やっぱり伝えずにはいられない。
さて、Aちゃん、次回のレッスンではどうなっているでしょう。
Aちゃんの望む方向へ音楽がつれていってくれますように、祈って待っています。

仮にAちゃん・・としましょう、そのAちゃんのレッスンでのこと。
その曲はAちゃんが「一目惚れ」ならぬ「一耳惚れ」した曲で、
弾けるようになったことが嬉しくてたまらないんですね。
でも、なんだか変な指使いをしていて、音が美しく流れない、そんな箇所が。
それは2箇所あって、前回のレッスンでアドバイスと共に、付箋を貼っておいたのです。
ところが、今週のレッスンでも、同じように間違ったまま。
でもね、Aちゃんはもう、すごく気分良く弾いてるんです。
それが行きすぎて、自分の音を聴いてない。
ああ・・もう、お家の練習ではただ弾けることが嬉しくて、
何度もぐるぐる練習して終わりにする、そのパターンに入ってるんだな・・
そんな練習風景が見えました。
あのね、Aちゃん、この付箋のところ、どうだった?
そう聞くと
しまった・・・
というという顔になるAちゃん。
ここでやっと、「!」と気づいたのでしょう。
直してくるって約束だったことを。
こういうこと、よくあるんです。
Aちゃんが特別に忘れっぽいわけじゃない。
好きな曲を弾ける喜びで、指を動かすだけ動かして満足しちゃう。
その気持ちも分かるなあ・・なんて思いつつ、確認します。
Aちゃん、あのね、ゴールが2つあるのよ。
ひとつは、ピカピカに音楽を磨いて心から素敵だったーっていうゴール。
ふたつめは、磨いたわけではないけどちゃんと練習したし楽しく弾けて満足!っていうゴール。
2つはちょっと似てるけど、違うのはわかるかな。
今、あなたが目指してるのは2つ目の方なのね。
そんな話をして、ひとつ目のゴールがいい!というAちゃんに、
それには少し工夫が必要なんだよ、と伝え、具体的に一緒に弾いてみて・・
そんなやりとりをしながらレッスンを進めました。
前回のレッスンで、同じようにレッスン内でフォローはしていたのですが、
やはり、お家に帰って1人で練習しているうちに、違う方向に行ってしまう。
けれどやっぱりAちゃんの向かいたい先は、一耳惚れした時のような、あの音なんですよね。
それを何度でも思い出す、確認する。そういうことが必要なんだと思います。
いつも思うのですが
美しい音色とかなんとか、面倒なことはすっ飛ばして
好きに弾くのもいいじゃないかって。
でも私は
「美しいって楽しい、それを知ると世界が広がる」ってことを知っている。
だから、やっぱり伝えずにはいられない。
さて、Aちゃん、次回のレッスンではどうなっているでしょう。
Aちゃんの望む方向へ音楽がつれていってくれますように、祈って待っています。